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寒い!
by 札幌窓辺のねこ
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マンチェスター、倫敦、イングランド・・・。 Vol.8三日目    【 ミュンヘンの悲劇 】
d0032633_812646.jpg春節とダービーが重なり、
街全体が何となく浮き足立っている。
警備も厳重であちらこちらにポリスやら警備員やらが居る。
市庁舎の裏へ回ってSt.Peter's Squareでトラムを待つ。
停車場にはスタジアムに向かう人が沢山居て、
警備員がその一人ずつに何処まで行くのか尋ねて回っている。
勿論、こちらにも来る。
“何処まで?”
“Old Traffordまで”
来たトラムは既に満員状態。ラッシュだ。
これは次のを待たなくてはならないかと思ったが、
そこは欧州、ラッシュと言っても東京のそれとは異なり可愛い物だし、
こちらが女一人だと見ると、場所を空けてくれたり、譲ってくれたりする。
スタジアム行き&帰りのバスやら地下鉄やらトラムやらはまず、
必ずと言って良い程混んでいるが、常に楽しい。
これから試合を楽しむのだという楽し気な人々の様子が見ていて楽しい。
時には歌付き、コスプレ付きだったりもして。
たとえ試合に負けても、いろいろぐちぐち言っている人々の様子がまた面白い。



Exchange Quaysで下車する。
周囲はサポーターだらけなので、迷う事もない。
運河を渡っていよいよOld Traffordが近付いてくる。
周囲は露店が立ち並び、こちらもまたお祭り状態。
d0032633_7544511.jpg

凄い盛り上がり様で、メディアも大勢来ているし、上空にはヘリが飛び回っている。
一段と人が集っている所があったので、覘いてみると。
慰霊の献花の山。
d0032633_755853.jpg
そう。この日の盛り上がりぶりはマンチェスター・シティとのダービーだからというだけではなく、
ミュンヘンの悲劇から半世紀を記念する試合だからなのであった。

そもそもそれ程熱狂的なサッカー・ファンな訳でもないし、
ましてコアでもマニアでもないし、ファン歴も短い。
しかも論理的にではなく感覚的に見ていたりするので、
数字に全くと言っていい程疎い。
データ分析したり討論したりも結構だが(欧州はまた、そういうのが盛んで、毎夜の様に延々とサッカー討論番組をやっていたりする)、
そういう数字を全く当てにせず、先入観無く、純粋にフィーリングで見るのが好きだ。
・・・少し美術鑑賞と共通するかも知れない。
実はサッカーの本も雑誌も殆ど見ないし、スタジアムのミュージアムもサン・シーロを見たきりである。
イングランドのサッカースタイルが好みでないという基本があるので、
今回もクリスティアーノの為に来たのであって、
マンUは決して好きではない(最近は“クリスティアーノ色”が濃くなってきたので、かなり好きになってきたが)。
ベッカムも好きではない。
エリック・カントナは仏人だし誕生日が同じなのだが、
残念ながら彼が現役だった頃はまだサッカー・ファンではなかった・・・・。
なので、マンUの歴史についてなぞ、知る由も無い。
スタジアムの正面に映し出されている昔の選手達は、何?
d0032633_7554142.jpg
この献花の山は、何?
ミュンヘンの悲劇って何?
スタジアム入り口で買った冊子にも色々詳しく書かれていた。
・・・先日WOWOWの“アスリートの聖地/オールド・トラフォード編”でも大きく取り上げられていたが。
1958年2月8日、マンUの選手&スタッフ陣を乗せた飛行機は、給油の為にミュンヘンに立ち寄っていた。
今のチャンピオンズ・リーグの前身となる欧州杯でレッド・スター・ベオグラードと戦った後の事だった。
直後に控える国内リーグ戦に間に合わせる為には急ぎ帰国する必要があった。
その日のミュンヘンは酷い天候だったが、機は強引に離陸しようとした。
2度離陸に失敗した後の3度目、機は大破した・・・・。
この事故で、8名の選手と3名のスタッフが犠牲になった。
Roger Byrne (28)、Eddie Colman (21)、Mark Jones (24)、
David Pegg (22)、Tommy Taylor (26)、Geoff Bent (25)、
Liam Whelan (22)。
辛うじて命のあったDuncan Edwards (21)も15日後に亡くなった。
監督Matt Busbyも牧師を呼ぶ程の重症を負ったが、
超人的意志の強さで奇跡的に回復して壊滅的打撃を受けたマンUを立て直す。
というのが概要。
なるほど。
たたでさえ長い歴史が重いマンUだが、
この悲劇が更にその歴史に感動的ドラマを加えているという訳だ。
マンキュニアンが口を揃えて“誇りに思う”と言うのも分かる気がする。
そしてその日から50年が経ち、迎える日曜日・10日の試合がメモリアル・ゲーム、
相手チーム・マンCの監督エリクソンも賛同し、
試合前にはセレモニーが執り行われる事になったという次第だ。

・・・メガ・ストアでしっかり買い物をし、ようやく自分の席に辿り着くと。
周囲の人が皆同じマフラーをしているので不思議だった。
マフラーと言っても色々なデザインがある。
皆が皆同じって何?
と思っていたら、自分の席にもそのマフラーが置かれていた。
d0032633_84091.jpg

サポーター全員に記念のマフラーを配るというのも、
セレモニー・プログラムの一環だったのだ。
ダーク・グリーン系のキルトを来たバグパイプ奏者を先頭に、
式典はしめやかに進む。
“黙祷!”の一言で、全員がマフラーを頭上に翳して祈る。
スタジアム全体が赤白とマンCの水色に染まる。
これだけ沢山の人が居るのに、水を打った様に静かである。

実はこの試合のチケットは非常に高かった。
ダービーだから仕方が無い。そうでなくてもチケット代の高いプレミア・リーグなんだから仕方が無い。
そう思っていたのだが。
こんな感動的なシーンに身を置けたのだから、その値はあったと思われる。

試合が始まる。
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  観客席正面右寄りの蛍光黄色のラインは並んだ警備員のジャケットの色。
理路整然と美しく並ぶのに美学を感じているらしい英国人らしさが此処にも垣間見える?
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 このカメラではこれが限界・・・。ユニが50年前当時風なのは見えるだろうか?
いや、サポーターにとってはホイッスルのかなり前から始まっている。
試合前の歌の掛け合いは面白かった!
今回初めてプレミア・リーグを観るに当たり、
今まで観てきたイタリアやスペインやポルトガルとの観戦スタイルの違いも興味深かった。
ラテン系の人々はジェスチャー豊かに叫んだり、文句を言ったりする。個々が勝手に。
ミスがあったり惜しかったりすると、
まず頭を抱えて立ち上がりながら、こう、両手を翳して、喚く。
更に監督さながら片手を振りながら指示を出したりする・・・・個々が勝手に。
その後は向日葵の種を摘みながらやはりぶつくさ言っていたりする。
旦那と子供を連れて来たオバサンは、サンドイッチやおやつを連れに配ったりしている。
客層もラテンの方が女性、子供が多いかも知れない。
一方、イングランドは。
席がサポーター席だったせいもあるのだろうが、
初めからずっと立ちっぱなし、歌いっ放し。
鳴り物が一切無い代わりに、
野太い声で、兎に角歌う、ひたすら前を見て歌う。歌も色々ある。
ジェスチャーは余り伴わない。
猛者っぽい、男っぽいと言えるかも知れない。
隣の恐らく会員の、一人で来ている短髪の若者も、
まるで軍隊の新入りの如く、真っ直ぐ前を見て野太く歌う・・・。
90分間の立ち見(別に立ち見席ではないのに)は辛いのではと心配したが、
色々面白かったし、全く何でも無かった。寒くも無かった。
サポーター席で立ち見をしたのも、7万人以上入った満席のスタジアムも、
初体験であった。

肝心のゲームはマンU、特にクリスティアーノが不調で、負けてしまった。
マンCが良かったとも言える。
この日の敗戦以降、マンUは快進撃を続け、負け無し・首位である。
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by micak | 2008-04-08 08:09 | 旅行・地域
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