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寒い!
by 札幌窓辺のねこ
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ビンボーな国、ニッポン。
昨日、知人が出るというので、バレエを観に行った。
演目は“ドン・キホーテ”。会場は厚生年金会館大ホール。
ここに来るのも随分と久しぶりである。
ステージは悪くなかった。
主役の二人はゲスト(日本のバレエ界では有名な人達なのだろう)、
出演者は札幌中のバレエ教室から選ばれた人らしい。
演奏は札響だし、衣装も綺麗。(セットは少し寂しいかな。)
まあ、厳しい事を言えば、主役とその他大勢という感じで、
そのレベルの格段の差は、素人目にもよく分かる。
ダンスだけで食べていけるプロと、そうでない人々との違いか。
エトワールは派手なテクニックを見せるまでも無く、一つ一つの動きが細部まで美しく、
筋肉の一つ一つ或いは細胞レベルまできっちり鍛え上げられているのに対し、
それ以外の人々はポーズの“決め”も今ひとつ甘く、それが動きのラインを曖昧にしている。
それは兎も角。




このホールは、昭和46年に完成したと言うから、既に36歳か。
古くてみすぼらしい。
低い天井に圧迫感を覚える。
数が少ない為、いつも長蛇の列なトイレ。
休憩時間には優雅に杯を傾けるのではなくて、
煙草臭い自販機コーナーでこれまた行列の末に買って、紙コップでそそくさと飲む。
全くもって美しくない。
これでは“ドレスアップして行こう”という気も起きない。
札幌にはキタラという素晴らしいコンサートホールは在るのだが。
d0032633_6454491.jpg

アリーナ型オープンステージの為、舞台セットを必要とする
バレエとオペラができないのだ。
よって、バレエ&オペラはこの古い厚生年金会館で上演せざるを得ないのだ。
情けない。
バレエもオペラもポップスコンサートも落語も何でも、此処。
これでは、学校の体育館のステージに毛の生えた様な物でしかない。
これが、180万大都市の文化度の実態だ。
しかも音響が良いと愛され続けてきた市民会館ホールも、つい先日、最期のコンサートを終えた。
以前、美術館に関しても愚痴った事があるが。
これだけ大きな街だいうのに、
常時人を惹き付ける魅力的な美術館も無ければ、オペラハウスも無い。
欧州ではもっと小規模な街でも、双方揃う・・・という話も以前したか。
劇場というのは、単なる箱ではない。
大きなステージがあって、2時間座り続けても疲れないシートがあって、
音響が良ければそれで済む訳ではない。
演目を鑑賞するだけではなく、そこに行く事自体が人にとっては既にイヴェントであり、
エンターテイメントであり、非日常なのだ。
ドレスアップして高揚した心地で向かい、
開始前や休憩時間や終了後には
シャンデリア煌くホワイエやバーでお喋りを楽しみ、ホール内では夢の世界に身を委ねる。
そうした空間。
なので、その建物は豪華で美しくなくてはならない。
残念ながら近年、キャパシティー不足や音響の問題や建物の老朽化の点から、
古いタイプのオペラハウスでの大きな演目は減り、
モダンな様式のオペラハウスを使う傾向がある、例えばパリミラノの様に。
d0032633_6593451.jpgd0032633_6595225.jpg
{左は昔からのパリ・ガルニエ、右は新オペラ座バスティーユ}
だが、古いオペラハウスが廃れてしまう訳ではないし、
ロマンチックな馬蹄型階段やバルコニーを備えないその新しいオペラハウスにしても、
造りはやはり豪華で、凝った建築だ。

札幌は確かにリッチな街ではない。
北海道は経済的に大変なのだ。
だが、日本全体を見回しても、ちゃんとしたオペラハウスが一体幾つあるのか?
経済大国日本。
しかし芸術文化に投与されるお金は、少ない。
とても先進国とは言えない。
人々の暮らしも豊かなようでいて、実はそうでもない。
狭い家に住み、窮屈な空間に押し込められ、
スケジュールに追われ、のんびり寛ぐ時間のある2週間以上のヴァカンスも取れない。
花を飾り、テーブルクロスを選んでゆっくり食事をするゆとりも無い。
無駄にテレビ番組が多かったり、自動ドアが多かったりするが、
そんな物が多くても、意味が無いのではないだろうか?
眩暈がする程の物の多さ、だが、その中に本当に必要な物は幾つあるだろう?
そして、そうした大切な物がその雑多な物達の中に、果たして存在しているだろうか?
心の貧しさを物の数で誤魔化してはいないだろうか?

話が大きくなり過ぎた。
ともあれ、厚生年金会館さん。
すぐ良いホールを造れとまでは言わないから、
せめて館内全面禁煙にして、ホール内での飲食厳禁を徹底して欲しいものだ。
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by micak | 2007-02-19 06:55 |
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