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寒い!
by 札幌窓辺のねこ
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Horta da Moura③。【到着、第一日目】
②はコチラ

遠慮も情け容赦も無く、雨は降り続ける。
折畳み傘は持っていたのだが、なにせ旅行用の小型な物だから、
足元は濡れる。スーツケースに至っては、既にびしょ濡れ。
共にバスを降りた数人の人々は各自歩き去るなり、迎えの車で乗り去るなりして、
既にバスターミナルには誰も居ない。気持ちは焦る。
電話だ!
とばかりに辺りを見回しても、此処は便利な日本とは違う、欧州の田舎。
それらしき物は見当たらない。
では、カフェだ!
・・・・これもまた、否。
・・・・あーあ。かつてもこういう事があった、そう、あれはオビドスの駅に着いた時だった・・・。



半ば絶望しつつも、そこに一台停まっていたクリーム色の車のドライバーに、
電話の場所でも尋ねようと、近付いてみた。
近付いてみて驚いた。タクシーのステッカーが貼ってあったのだ!
“あのぅ、タクシーですか・・・?”
勿論!とばかりにドアを開け、荷物も積んでくれるおじいさんドライバー。
・・・雨の降りの強さと、気持ちの焦りが視野を阻み、車体に書かれている文字が見えていなかったのだった。
(車体の屋根に看板は揚げてはいなかった。)
ともあれ、一件落着。
おじいさんに色々話し掛けられたはずなのだが、テンションの急激なアップダウンに若干疲れて、
上の空で、全然覚えていない。(尤も、この頃はまだ葡語がほとんどできなかったというのも、ある。)
車はより田舎へ、田舎へと。多分、景色が良いはずなのだが、雨でよく分からない。
まあ、景色をエンジョイするのは後からでいいか・・・・。
程なく、Horta da Mouraのレセプション前に到着。
荷を降ろしてくれた運転手は、また呼んでくれ、と名刺をくれた。


静かだった。
レセプションも、館全体も。
・・・・やはりオフシーズンなので、客が少ないのだろう。
もう少し豪華な感じを予想していたので、
レセプションの印象には少し落胆。ええと、この感じは。
そう、壁にメモやパンフレットが沢山貼ってあったりして、
ちょっとスキーロッジみたいな感じだろうか。
或いは林間学校とか。
レセプショニストの女性も、若くて気さくな感じの人。制服は着ているが。
だが。
居住区(?)は素晴らしかった。
赤茶色の敷石の長い廊下、漆喰の白壁、高い天井、
どっしりとした焦茶色の木の扉、超アナログな大きなキー。
広い部屋は。
やはり焦茶色のどっしりしたダブルベッドが置かれた所だけでも、相当広い。
少なく見積もっても14畳分は、ある。
更にゆったりとしたソファ、TV、暖炉(!)のある、テラスへと続く所が
これまた少なく見積もって3畳、
バスルームも同じ位。
部屋の端から端まで歩くのに、時間が掛かる、そんな広い部屋。
これ以前にも以後にも色々なホテルを利用したが、未だ此処より広い部屋には当たっていない。
(バスルームだけなら、より広いのは他にあったが、部屋の広さは此処が一番。)
バスローブと自然素材のソープやバスオイル等が備えられたバスルームも嬉しい
(バスローブ、ふかふかの複数の枕、ベッド足元のベンチの様な台・・・この家具、何と言う名前?
・・・の有無が、そのホテルのレベルを表す尺度の一つとなり得るだろう。)
のだが、何と言っても、暖炉!
寒い夜、暖炉に薪をくべたり弾ける炎を眺めるのは、つまらないTV番組よりよほど楽しい!
実際、美味しいディナーの後、この暖炉の前で
だらだらTV見たり読書したりするのが、本当に嬉しくて幸せだった・・・。
此処は各部屋に暖炉があって、それも“売り”らしい。

そんな訳で、部屋で思わずスキップ、であったが。
何せ早起きして旅して来たので、空腹だった。
それで、荷解きもそこそこに、別棟のレストランへ向かった。
レストランもまた大きな暖炉を備えた、更に凝ったインテリア。
でも、やはり豪奢で華麗、という感じではなく、
あくまでも貴族や領主の田舎のヴィラといった感じ。
壁には仏語の書かれた狩猟の版画が飾られていたり、
食器棚にはアンティークの美しいカップやグラス等が飾られている。

普段はディナーをがっちり食べるので、昼はサンドウィッチ、という事が多いのだが。
こうしたレストランではそれもできないだろうし、
“ヴェジタリアン・メニュー”というのが気になったので、それを頼む。
これでもか、とたっぷりの温野菜。
今までの野菜不足が解消されて、良かった。疲れた胃にも有り難い。

ゆっくり遅目のランチの後は、どうせ天気も悪いし、
のんびり荷を整理したり、館内探検したり。
葉書書いたり、読書したり。
田舎の館でする事はとても少ない。
だが、これこそまさしく“空の”から生まれた言葉、ヴァカンス。

夕食はまず、何と言っても本場のアソルダAçorda(ニンニクとコリアンダー、良質なオリーブオイル
に最後に卵を落としてパンを浸す、アレンテージョのスープ)!
ワイン!(葡萄牙で美味しいワインと言えば、アレンテージョ。)
(自分的には、アレンテージョは葡萄牙に於けるボルドーみたいな・・・?)
またまたゆっくり食べていると、結構な時間になってしまう。
部屋へ帰って暖炉の前でTV見て嗚呼、至福。
お風呂にもゆっくり入っていたら、あら、既に深夜。
広いダブルの、枕沢山のベッドでゆっくりzzz・・・・。
by micak | 2006-04-13 06:40 | 旅行・地域
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