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今回、バスクとカタルーニャを訪れた。
しばしばバスやトラムや地下鉄を利用した。 なかなかこうした公共交通機関を使いこなすのは、 外国人観光客にとっては難しいこと(特に、バス)なのだが、 とても使い易かった。 路線図もはっきり、見やすい。 切符の自動販売機も使いやすい。 多くの停留所では電光掲示板で、あと何分でどの方面行きのが来るのか、 明示される。 車内放送もあるし、次の停車場も電光掲示板に出る。 使用した地下鉄の駅には皆、エレベーターがついていた。 バスには乳母車や車椅子を留めるベルトが装備されていて、 勿論低床。 歴史ある古い街では、古い石畳が美しいのだが、 それは決して歩きやすいとは言えない。 だが、石畳の一部にコンクリートを貼り、 歩きやすくしてある。 歩道の段差もスロープを設けてある。 スロープがあるのは歩道ばかりではなく、 ありとあらゆる建造物、スーパー、デパート、郵便局、美術館・・・。 3週間分の荷の詰まった25キロのスーツケースを運ばなくてはならない時、 殆ど身体障害者の視点になる。 だから、こうした事が見えるのだ。 ホテルからバス停までスーツケースを引き、 バスに乗り込み、ターミナルまで行く。 ・・なんて、今までイタリアやポルトガルではできなかった。 なのに、ここスペインではできる! (いや、スペインでも地方格差はあるのかもしれない、これはバスクとカタルーニャに限られた話なのかもしれないが。) だから、乳母車(日本のベビーカーよりもっと大きい)を伴って外出している人を多く見たし、車椅子の人もよく見かけた。 なんなのだ、これは。 そう言えば、昔、スペインの車椅子バスケットボールの話をテレビで見たことがある。 へぇ、スペインって障害者スポーツが盛んなのか、となんとなく思って見ていた。 スペインの国家財政がどの様に切り盛りされているのかとか、 子供を持つ親はどのように待遇されるのかとか、 実際の数字を見たことは無いが、 これはもしかしたら、出生率が上がるような政治を行っているのかもしれない、スペインは。 国民の税金を無駄なく使う政治を司っているのかもしれない。 EU諸国の中で、決して金持ちとは言えない国ではあるが、 この“優しさ”。 気候も良いし、食べ物も美味しいし、物価は安いし、美しい物も楽しい物も沢山あって、 ただでさえ魅力的なスペインだが。 こうして弱い人々・・・障害者や老人や女性や赤ちゃん・・・に優しい国だったとは! 将来、イタリアかポルトガルもしくはフランスの田舎に住みたいと思っているのだが、 バスク、カタルーニャも候補だな。
by micak
| 2005-01-22 04:02
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